相場に「必ずこう動く」はなく、あくまで予測ですが、表題については某外資系証券が欧米のファンドマネジャーを相手に行なったアンケートによると、次の見解が示されています。
| 1. 為替について、ドルの対円レート、また(対ドルで切上げられる人民元は当然だが)対アジア通貨レートは下落する(円とアジア通貨高)。 |
中国と地域的に近いアジア通貨と円、として理解できる。
片や、ドルの対ユーロレートは上昇(=ドル高ユーロ安)との見方。理由は、これまでは中国が固定レートだったことで、米国の貿易赤字がテーマになると、投機筋がドル売りするために、ユーロを買うポジションを取っていたことで、ユーロ上昇のプレッシャーを受けていたが、それが取り除かれる、との考え方。 |
| 2. 米国債にはマイナス(金利が上昇)との見方が強い。 |
| 理由は為替制度変更→アジア通貨高が進む→為替介入の規模が減少→米国債への需要低下で、共感したくなるロジック。ただし、米国の景気後退感から金利が低下基調になっている現状、人民元だけの要因で動くわけではないことから、必ずそう進むとも言えない。 |
| 3. 米国株はポジティブ(上昇を予想)との見方。 |
| 理由はドル安。一方、元切上げで為替介入が減ると、米国への資金流入が減るとの理由でネガティブを予想する向きも。 |
| 米国や欧州のファンドマネジャーのため、彼らの立場から見た予測になっています。ただ、どれもそれなりの理屈はあるが、あくまで一つの考え方で、そうなる確率が高いとも言えない状態です。
また元切上げの時期が不明なことも、実際の投資行動を取りにくくさせます。仮に切上げ観測が高まったからといって、この予想に合うポジションを取っても、その後やはり切上げが行なわれないと、相場は反動で逆方向に動くこともあり、注意が必要です。 |