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<第28号> |
社員のやる気を引き出す
社員のやる気を引き出すには、どうすればよいのでしょうか。
これまで、管理者の自己革新合宿のトレーナー経験などを通じて、社員のやる気について感じたことを下記に整理してみましたので参考にしてください。
1. 社長・上司からの賞賛・叱責 |
日々の仕事の中で、その仕事ぶりに対して誉めたり・叱ったりというのが、やる気を出させるための基本でしょう。よく営業日報やメールでの業務報告などに対して、何ら返答をしていない会社(管理者)が見受けられますが、社員のやる気向上について大きな機会損失をしていることになります。 |
2. 計画・目標 |
経営計画・部門計画・個人の能力向上計画など、目指すべき計画・目標を持ち、日々の仕事をしてもらうことです。そして、その計画・目標は上から一方的に与えるだけでなく、社員の意見も一部取り入れるしくみを作るとより良いでしょう。誰でも自分が決めたことは一生懸命やるものです。 |
3. 評価・報酬 |
評価は、どのような行動・どのような仕事・どのような能力を持った人を評価するのかという、自社(社長)が求める人材像を社員に認識してもらう貴重な機会です。そのためには、単に給与・賞与を決める手段だけのために評価を行うのでなく、その評価結果を社員にフィードバッグするしくみを作る必要があります。どこが良くてどこが悪い、そして今後どのような点を向上していくかということを、社員本人が認識してはじめて、やる気につながっていきます。 |
4. コミュニケーション |
上司・部下間や、同僚どうしのコミュニケーションがうまくいっていないと、その社員のヤル気をなくします。これまで自己革新合宿研修後のコミュニケーションの行動改善で、非常に明るくやる気が出てきた管理者の実例を、たくさん見てきています。行動改善といっても、そんな難しいことをやるわけではありません。自分が変われば相手も変わるという考えのもと、部下の話を聞く・報告する・指示する・報告してもらう、おはよう・おつかれさん・ありがとう・ごめんなさいといった挨拶を意識して行うなど、いたって簡単なことです。 |
5. 教育・研修 |
管理者研修など、外部の教育を受け、気づいてもらうことです。わたしもトレーナーとして、個別に企業の依頼を受け、毎年何回か1チーム5名前後の管理者自己革新合宿を行っています。やる事は、管理者としての現状とあるべき姿を認識・管理者としての課題把握・自己革新計画という研修の流れの中で腹を割った話し合いをし、気づきを得てもらうということですが、依頼先の社長が驚くほど変革する管理者が毎回出てきます。社長には、「俺と同じ事をいっているのに、外部の先生がいうと効き目が違う」とよく言われますが、第3者が代弁する効果もあるのでしょう。 |
専門家プロフィール |
舌古 孝之 |
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